☆かごログ☆

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影廊 -Shadow Corridor-

久しぶりに背筋がゾッとするような、それでいて引き込まれるような。そんなホラーゲームに出会いました✨

その名も.....「シャドーコリドー 影の回廊」

PCのSteamにて開発されていた「影廊」をニンテンドースイッチへ移植したタイトルになります🎵 以下、影廊って呼びますね✨

 

「あらすじ」

ある夏の夕暮れ。

主人公はさびれた路地に足を踏み入れ、いつの間にか見知らぬ世界に迷い込んでしまう。そこは薄暗い回廊を能面の徘徊者がうろつく影の回廊だった。主人公は出口を求めて、回廊へと足を踏み入れる...

「ランダム生成」という怖さ

ステージのどこかにある「勾玉」を5つ集めて、ゴール地点までたどり着くことでクリアになるけど、回廊には徘徊者がうろうろしているため、捕まらないように気を付けながら、追われる恐怖心と闘いながら進んでいかなければいけません。

影廊を語るうえで最も特徴的なのが、この回廊がランダム生成であるということでしょう。入るたびに形が異なり、落ちているアイテムの場所も毎回違う。この点において、攻略サイトYouTubeなどの上手な人のプレイが参考になりますが、攻略法そのものとはならない。つまり、ここでアイテム拾って敵はこうやってやり過ごせばいいのかー!!とわかっても、回廊の形や徘徊者と接敵する状況が違うためその方法で対処できるとは限らないのです。

足を踏み入れるたびに未開の回廊が広がっていて、絶対の攻略法は存在しない...。これらの要素により、一度遊んでしまうと恐怖感が薄れてしまうホラーゲームの弱点をカバーし、いわゆる繰り返し遊べる!!という点も素晴らしい。ホラーゲームは、どんなに素晴らしい完成度だったとしても、一度遊んで体験してしまうと恐怖感や緊張感はどうしても薄まってしまいます。YouTubeなどで上手なプレイを拝見し、誰かのプレイをなぞって遊べば、攻略の大きな手助けになってしまいます。

だからこそ、これらの要素が上手くかみ合い、より恐怖心を煽ります。

「世界観」と「リアリティ」

ホラーゲームにおいて大切なことは、「世界観」と「リアリティ」であると思う。このふたつがそろってあってはじめて、体験する恐怖が身を持った怖さをもって私たちに襲い掛かる。単に現実味があるほうがよいって意味ではなくて、その「世界観」に適した「リアリティさ」が物語やゲームシステム、キャラクターに盛り込まれているか。

ただ単に気持ちわるい不気味な動きをする化け物や霊。もしくはドッキリ的な「突発的な驚かせ」による恐怖って、質が低く心に残りにくい。フリーゲームや製品化されたホラーゲームをそこそこ遊んできたけど、そのほとんどが心に残ってない。単なる脅かしやただ気持ち悪いだけ、ただ不気味なだけ。その瞬間はいいけど、その次には続かない。だからこそ、夏の心霊特集やホラーゲームというジャンルは少しずつ衰退しつつあるのかもしれない...。

けれども、こうした「世界観」と「リアリティ」を大切にしていて、傑作レベルの完成度を持っているゲームももちろんある。

フリーゲームで言えば「Ib」(イヴ)とか。
休日の美術館にやってきた家族の日常がゆっくり侵食されていく様、狂気とサイコパスチックなゲルテナの世界観へ「飲み込まれる」演出は非常に上手だし、「ゲルテナの世界」に対するひとつひとつの丁寧な作り込みと統一感を作品から感じます。だからこそ、ある種の狂気に満ちているゲルテナの世界にも、ちょっと言葉で表現できない独特の雰囲気と魅力を醸し出している。イヴが元の世界のお父さんとお母さんの元へ帰るための物語なんだけど、用意されたエンディングは純粋なハッピーエンドといい意味で後味の悪いバッドエンドがいくつかあり、この辺もセンス高いなー!!と思う。
他のフリーゲームだと、「霧雨が降る森」なんかもよかったけど今回は割愛☆笑
和風ホラーゲームの最高峰と呼ぶに相応しい「零シリーズ」というゲームがあります。シリーズを通じて、射影機という霊力を持つカメラを使って、怨霊を撃退したり、物語の謎を解いていくのですが、印象的な霊が非常に多いです。
とある日本家屋の狭い渡り廊下を渡っているときに、いきなり首の折れた女性の霊が出現するのですが、なかなか痛々しく、いい意味で気持ち悪いというか直視に耐えないというか...。なんだけど、この霊を倒して進んでいくと、残された資料や霊リストなどから、この女性は「大償い」という厄災から逃げる際に、渡り廊下から転落して首を負傷し死んでしまった...ということが明らかになるのです。

これらの霊が印象的なのは、そのゲームの「世界観」が綿密に描かれていることに加えて、怨霊が存在する「リアリティ」が非常に上手い演出で描かれているから。霊たちが登場する前後にその人間が「どういう人間であったのか」とか、「どういう死に方をしたのか」ということを演出やアーカイブなどで見せてから登場するからこそ、余計にいい意味で気持ち悪く魅力的な霊に仕上がるのだと思います。

作品名はあげませんが、物語は勝手に考察してくれってスタンスで出されているホラーゲームがあるのですが、それは違うと思う。そもそも、その作品に熱狂的にハマったファンというのは、言われなくてもストーリーとか物語とかキャラクターから、勝手に考察して楽しむものなんです。ホラーゲームとして説明しすぎるのはよくないものの、語らない部分が多ければそれだけ薄っぺらいものになってしまう。だからこそ、ホラーゲームを手掛ける方には絶対的にセンスや作品への作り込みが必要なんです。

前置きが長くなりましたが言いたかったのは、今回、影廊を作られた城間さんは非常にこうしたセンスのある方だった!!✨ってことです♪  「世界観」と「リアリティ」を綿密に描きつつ、究極的には自分でどうにしかしなければならないという点がすごくいい味を出してて、恐怖を盛り上げています。

徘徊者の正体、それを束ねるヒバナという少女.....、時折ヒバナが見せる残酷さの裏にどんな背景あり、どうしてこの世界を牛耳っているのか。こうしたことがきちんと描かれるからこそ、また違った視点から私たちはこの物語と作品を楽しむことができます。徘徊者が主人公を襲うのは、失くしたものへの渇望か....、はたまた生への嫉妬か.....、みたいな?笑

あとヒガナちゃん声がかわいい❤笑 憧れるー♪☆笑

興味があればぜひ触ってほしい

衰退しつつあるホラーゲームのなかに見事な一石を投じた作品であった!!と心から思いました!✨ 影廊に関しては、YouTubeなどで「誰かのプレイを見る怖さ」と「自らコントローラーを握って体感する恐怖」は全く別物ですので、興味があればぜひ触ってみてください✨ ただ難易度的に「初心者」であってもなかなかの難易度を誇るのは難点かも...笑 いや、この難しさもまた恐怖を演出するいいスパイスではあるのですが、それでも「霊魂の淵叢」だけは難しすぎると思う!!笑 30分とか方向音痴には無理だぞ!!笑(私のことですね、わかります☆)私のYouTubeにもプレイ動画をあげてますので、よかったらその恐怖間接的に体感して見てくださいね☆

久しぶりに、ホントに心が躍るようなホラーゲームに会えてよかった♪

城間さんはこれからどうするのでしょうか?笑 「外縁」のアップデートが落ち着いたら、ぜひ次回作に取り掛かっていただきたいです✨ 影廊は、零シリーズに匹敵する、肩を並べる、素晴らしい恐怖体験を届けてくれました! ひとまずは「外縁」のアップデートを楽しみにしつつ、これからまた素晴らしいホラーゲームが生まれることを願いたいと思います✨